ビタミンB12 × メトホルミン(商品名: メトグルコ等) 注意(添付文書)
要約
糖尿病の薬メトホルミンを長く使うと、ビタミンB12の吸収が下がり、血液中のB12が不足する人が増えます。大規模な試験では、5年時点でB12が低い値だった人はメトホルミン群で4.3%、飲まなかった群で2.3%でした。B12が不足すると貧血や手足のしびれが出るおそれがあるため、長く使う人は、定期的な血液検査でB12を確認することが勧められます。メトホルミンは自己判断で中止せず、B12不足が見つかれば補充で対応するのが基本です。服用時間をずらすことで対処できる飲み合わせではありません。
ヒトでのエビデンス
あり(ランダム化試験の二次解析。Aroda et al. 2016)
根拠
メトホルミン塩酸塩製剤の添付文書: その他の副作用に「ビタミンB12減少」の記載があり、巨赤芽球性貧血への注意注記がある(米国FDA添文でもWarningsにVitamin B12 Deficiencyの項がある)。Aroda VR et al. J Clin Endocrinol Metab. 2016;101:1754-1761(PMID: 26900641): DPP/DPPOS二次解析(メトホルミン850mg×2回/日)。低B12(203pg/mL以下)は5年時点で4.3% vs 2.3%(P=.02)、低値+境界域(298pg/mL以下)は19.1% vs 9.5%(P<.01)。使用年数と欠乏リスクの関連(OR 1.13/年)も報告。
- 最終確認日
- 2026-11-02
研究の条件
研究の条件: メトホルミン850mgを1日2回の長期使用(5年・13年時点の評価)。短期使用での話ではない。