ビタミンB12 × プロトンポンプ阻害薬(PPI) 注意(ヒトデータあり)
要約
胃酸を抑える薬(PPI: 胃酸の分泌を強く抑える薬)を2年以上使うと、ビタミンB12が不足する人が増えることが、大規模なヒトの調査で報告されています。胃酸が減ると、食べ物の中のB12が切り離されにくくなり、吸収が落ちるためと考えられています。調査では、B12不足と診断される割合の目安(オッズ比: 起こりやすさの比)が約1.65倍でした。そのため、長く使う人ではB12不足による貧血やしびれを見逃さないことが大切です。胃の薬は自己判断で中止せず、気になる症状は処方医に伝えてください。服用時間をずらすことで対処できる飲み合わせではありません。
ヒトでのエビデンス
あり(大規模ケースコントロール研究)
根拠
Lam JR et al. JAMA. 2013;310:2435-2442(PMID: 24327038): B12欠乏の新規診断25,956例と対照184,199例。PPIを2年以上供給されていた人ではB12欠乏のオッズ比1.65(95%CI 1.58-1.73)、1日1.5錠以上では1.95と用量との関連も示された。観察研究であり因果の断定はできない旨を明記する。国内PPI添付文書の併用注意への名指しではないためヒトデータのバッジとした。
- 最終確認日
- 2026-11-01
- 確認方法
- AIによる検証のうえ薬剤師が一括承認
研究の条件
研究の条件: PPIを2年以上使用した人での関連。短期使用での話ではない。
この記録は一般的な情報です。自己判断で薬を中止・変更せず、気になったら処方医・薬剤師に相談してください。処方には、添付文書には書かれていない、その人の状態に合わせた理由があることも多くあります。