ビタミンB1 × 利尿薬(フロセミド(商品名: ラシックス)など) 注意(ヒトデータあり)
要約
利尿薬(尿を出してむくみや血圧を下げる薬)を長く・多めに使うと、尿と一緒にビタミンB1も出ていきやすくなり、B1が不足する人が増えることがヒトの研究で報告されています。B1が不足すると、だるさや食欲低下、手足のしびれ、心臓への負担が出るおそれがあります。心不全などで利尿薬を長く使う人は、B1不足になっていないか処方医・薬剤師に相談してください。利尿薬は自己判断で中止しないでください。服用時間をずらすことで対処できる飲み合わせではありません。
ヒトでのエビデンス
あり(心不全患者での観察研究・レビュー。尿中排泄増加と欠乏の関連)
根拠
Katta N et al. Am J Med. 2016;129:753.e7-753.e11(PMID: 26899752): 長期・高用量フロセミド治療中の心不全患者でチアミン欠乏が多く、主因は尿量・尿流量の増加による尿中喪失とレビュー。Seligmann et al.(同レビューで引用): フロセミド80〜240mg/日を3〜14か月使った心不全患者23人中21人に欠乏所見。症例報告として利尿薬長期投与後の衝心脚気の報告もある(Case Rep Med. 2014、PMID: 25105030)。添付文書の併用注意への記載ではなくヒトデータに基づくため、このバッジとした。
- 最終確認日
- 2026-11-01
- 確認方法
- AIによる検証のうえ薬剤師が一括承認
研究の条件
研究の条件: 心不全患者でのフロセミド80〜240mg/日・数か月以上の長期使用が中心。通常用量・短期間でのデータではない。