ナットウキナーゼ × アスピリン 注意(ヒトデータあり)
要約
脳梗塞の再発予防でアスピリンを飲んでいた人が、ナットウキナーゼを1日400mg、7日間続けたあとに小脳出血(脳の出血)を起こした症例が報告されています。この人には脳内に小さな出血の跡(微小出血)も複数見つかっていました。そのため、もともと脳出血しやすい状態がある人に抗血栓薬(血液を固まりにくくする薬)が重なると、脳出血のリスクが上がるおそれがあります。アスピリン服用中は、ナットウキナーゼを自己判断で重ねず、処方医・薬剤師に伝えてください。服用時間をずらすことで対処できる飲み合わせではありません。
ヒトでのエビデンス
あり(症例報告1件。因果関係が証明されたわけではない)
根拠
Chang YY, Liu JS, Lai SL, Wu HS, Lan MY. Intern Med. 2008;47(5):467-469(PMID: 18310985)。アスピリンで脳梗塞の二次予防中だった患者がナットウキナーゼ400mg/日を7日間服用後に急性小脳出血を発症。MRIで複数の脳微小出血を認めた。著者らは、出血しやすい脳微小血管症がある人では、他の抗血栓薬との併用で脳出血リスクが上がりうると述べている。単一症例であり因果の断定はできない旨を要約にも反映した。
- 最終確認日
- 2026-11-01
- 確認方法
- AIによる検証のうえ薬剤師が一括承認
研究の条件
症例の用量は400mg/日を7日間。FU(線溶活性の単位)換算は原著に明記がないため換算値は書かない。
ふだんの量では
市販製品の多くは1日100mg(2,000FU)。症例の400mg/日はその4倍のmg量だが、製品ごとに酵素活性(FU)が違うため、mgだけの単純比較はできない。