マグネシウム × 酸化マグネシウム製剤(制酸剤・緩下剤) 注意(ヒトデータあり)
要約
マグネシウムサプリと、胃薬・便秘薬の酸化マグネシウムは、同じマグネシウムの重なりです。腎臓の働きがよい人では余分なマグネシウムは尿に出ますが、腎機能が低下している人、高齢の人、便秘で腸に長くとどまる人では、血液中のマグネシウムが高くなる高マグネシウム血症(吐き気、力が入らない、血圧低下、意識がぼんやりする等の症状が出る状態)が報告されています。酸化マグネシウム2,000mg/日を服用していた人の症例も報告されています。両方を使っている場合は、合計量を処方医・薬剤師に申告してください。服用時間をずらすことで対処できる飲み合わせではありません。
ヒトでのエビデンス
ヒトデータあり(高マグネシウム血症の症例報告が複数)
根拠
症例: Cureus. 2025. PMID: 40166788(酸化マグネシウム2,000mg/日服用者に高マグネシウム血症による筋弛緩遷延。PMDAが2008年・2015年・2020年に酸化マグネシウムの高マグネシウム血症について注意喚起した経緯も同論文に整理)。Case Rep Emerg Med. 2020. PMID: 32733713。酸化マグネシウム製剤の添付文書にも、腎障害患者・高齢者への慎重投与と高マグネシウム血症の重大な副作用の記載がある。
- 最終確認日
- 2026-11-01
- 確認方法
- AIによる検証のうえ薬剤師が一括承認
研究の条件
症例の多くは医薬品量(1日グラム単位)の酸化マグネシウムや腸管の異常を伴う条件で、通常量のサプリ単独で同じことが起きるという意味ではない。
ふだんの量では
サプリメントのマグネシウムは1日数百mg程度の製品が多い。問題になるのは主に、医薬品の酸化マグネシウムとの重なりや、腎機能低下がある場合の合計量です。