マグネシウム × マグネシウムL-スレオネイト(マグテイン) 一般的注意
要約
マグネシウムL-スレオネイトは「脳のマグネシウムを増やす」とされる形態ですが、その根拠の中心はラットの動物実験で、ヒトでは物忘れが気になる年代の人を対象にした小規模な試験が1件ある段階です。形態によって吸収に差があること自体は確かで、酸化マグネシウムは吸収率が約4%と低く、クエン酸塩などの形態は高めというヒトデータがあります。飲み合わせ(抗菌薬などとくっついて吸収を邪魔し合うキレート形成など)はマグネシウム本体と同じで、この形態固有の相互作用は知られていません。日本では店頭で一般的な形態ではなく、入手は個人輸入が主です。本体の記録とあわせて確認してください。
ヒトでのエビデンス
形態間の吸収比較のヒトデータあり。L-スレオネイトのヒト試験は小規模1件。相互作用の直接データなし
根拠
形態比較と形態固有データの有無に関する注記(相互作用は本体準拠の類推のため一般的注意)。Firoz M, Graber M. Bioavailability of US commercial magnesium preparations. Magnes Res. 2001;14(4):257-262. PMID: 11794633(健康成人で酸化マグネシウムの分別吸収率は約4%、塩化物・乳酸塩・アスパラギン酸塩は有意に高かった)。Walker AF ら. Magnes Res. 2003;16(3):183-191. PMID: 14596323(クエン酸マグネシウムは酸化物より利用率が高い)。Slutsky I ら. Enhancement of learning and memory by elevating brain magnesium. Neuron. 2010;65(2):165-177. PMID: 20152124(脳内マグネシウム上昇と記憶改善はラットでの結果)。Liu G ら. Efficacy and safety of MMFS-01, a synapse density enhancer, for treating cognitive impairment in older adults. J Alzheimers Dis. 2016;49(4):971-990. PMID: 26519439(ヒト小規模無作為化試験、L-スレオネイト1.5〜2g/日・12週間)。L-スレオネイト固有の相互作用報告は検出されなかった(PubMed検索、2026-11-01)。
- 最終確認日
- 2026-11-01
- 確認方法
- AIによる検証のうえ薬剤師が一括承認
研究の条件
研究の条件: ヒトの認知機能試験は50〜70歳の44人(投与群23人・プラセボ群21人)、L-スレオネイト1.5〜2g/日(元素マグネシウムとして約144mg/日)、12週間(PMID: 26519439)。「脳のマグネシウムを増やす」ことをヒトで直接測った試験はない
ふだんの量では
ふだんの量では: 市販製品も1日2g前後(元素マグネシウム約144mg)が標準的で、他の形態の製品(元素量200〜400mg/日)より元素量自体は少なめ。吸収率の差はあっても、飲み合わせの注意点は他のマグネシウムと同じ