鉄 × 緑茶・お茶 注意(ヒトデータあり)
要約
お茶に含まれるタンニン(渋み成分)は、鉄とくっついて吸収を下げます。ヒトの試験では、お茶と一緒に摂ると食べ物からの鉄(非ヘム鉄)の吸収が下がることが示されています。吸収が下がると、鉄不足の改善が遅れるおそれがあります。鉄サプリや鉄剤を飲むときは、お茶とは約1〜2時間あけるのが目安です(公式の決まりはありませんが、安全のため約2時間あけるのが目安です)。時間をずらすことで対処できる飲み合わせです。なお、お茶の種類をカフェインの有無では分けていません。渋み成分は茶葉(チャノキ)由来のもので、カフェインレスのお茶にも残ります。
ヒトでのエビデンス
ヒトデータあり(ボランティアでの吸収試験)
根拠
Disler PB et al. Gut. 1975;16:193-200. PMID: 1168162(お茶が非ヘム鉄吸収を阻害し、鉄タンナート複合体の形成が機序)。Hurrell RF et al. Br J Nutr. 1999(ポリフェノール量依存の阻害)。総説: Milman N et al. 2020. PMID: 33005455。
- 最終確認日
- 2026-11-01
- 確認方法
- AIによる検証のうえ薬剤師が一括承認
研究の条件
研究はお茶を食事・鉄と同時刻に摂った条件で、吸収低下の大きさはお茶のポリフェノール量によって幅がある。
ふだんの量では
食事と食事の間にお茶を飲む飲み方では、同時摂取ほどの影響は出にくいと考えられます。対象は主に、鉄の補給を目的とする食事・サプリとお茶が重なる場合です。
この記録は一般的な情報です。自己判断で薬を中止・変更せず、気になったら処方医・薬剤師に相談してください。処方には、添付文書には書かれていない、その人の状態に合わせた理由があることも多くあります。