このサイトは、薬の飲み合わせについて、添付文書や論文をもとに確かめた情報をお伝えするものです。あなたの体の状態や、ほかに飲んでいる薬のことまでは分かりません。自己判断で薬を中止・変更せず、気になったら処方医・薬剤師に相談してください。処方には、添付文書には書かれていない、その人の状態に合わせた理由があることも多いです。

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鉄 × レボチロキシン(商品名: チラーヂンS) 注意(添付文書)

要約

鉄はレボチロキシン(甲状腺ホルモンの薬)と胃腸の中でくっつき、レボチロキシンの吸収を下げます。甲状腺機能低下症の患者14名の研究では、硫酸鉄300mgをレボチロキシンと同時に3か月続けると、甲状腺の働きを示すTSH(甲状腺刺激ホルモン)の平均が1.6から5.4 mU/Lに上がりました。これは甲状腺ホルモンの効きが弱くなるおそれがあることを示します。そのため、海外の添付文書等では少なくとも4時間あけることとされています。時間をずらすことで対処できる飲み合わせです。自己判断でどちらも中止せず、飲み方を処方医・薬剤師に確認してください。

ヒトでのエビデンス

ヒトデータあり(患者14名でTSH上昇を観察した研究)

根拠

レボチロキシンナトリウム水和物錠(チラーヂンS)添付文書 10.2併用注意に鉄剤が名指しされ、吸収低下の記載がある。原著: Campbell NR et al. Ann Intern Med. 1992;117:1010-3(硫酸鉄300mg同時服用でTSH平均1.6→5.4 mU/L)。総説: Skelin M et al. Clin Ther. 2017;39:378-403. PMID: 28153426(鉄との間隔として少なくとも4時間が海外添付文書・総説で推奨される)。

最終確認日
2026-11-01
確認方法
AIによる検証のうえ薬剤師が一括承認

代謝・排泄:添付文書に明確な記載なし

研究の条件

研究では医薬品の硫酸鉄300mgをレボチロキシンと同時(朝食30〜60分前)に3か月併用した条件。

ふだんの量では

サプリメントの鉄は1日量数mg〜数十mgと製品差が大きく、研究の鉄剤量より少ない製品が多い。ただし量が少なくても同時服用で吸収が下がる仕組みは同じため、量にかかわらず時間をあけることが実務上の結論になる。

この記録は一般的な情報です。自己判断で薬を中止・変更せず、気になったら処方医・薬剤師に相談してください。処方には、添付文書には書かれていない、その人の状態に合わせた理由があることも多くあります。

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