セントジョーンズワート × 経口避妊薬 注意(添付文書)
要約
低用量ピルなどの経口避妊薬の成分の分解が速くなり、避妊の働きが弱くなるおそれがあります。試験では、飲んでいる途中の不正出血が増え(12人中、対照期2人→併用期7人)、成分の半減期(濃度が半分になるまでの時間)が約23時間から約12時間へ短くなりました。実際に、ピルを正しく飲んでいたのに妊娠した例も報告されています。ピル使用中はセントジョーンズワートを避け、使ってしまった場合は担当医・薬剤師に相談し、別の避妊法の併用も含めて確認してください。服用時間をずらすことで対処できる飲み合わせではありません。
ヒトでのエビデンス
あり(薬物動態試験・妊娠の症例報告)
根拠
経口避妊薬各剤の添付文書10.2併用注意にセイヨウオトギリソウ含有食品が名指しされる(厚生省2000年通知の改訂対象にも含まれる)。Hall SD et al. Clin Pharmacol Ther 2003;74:525-535, PMID:14663455(エチニルエストラジオール半減期23.4→12.2時間、不正出血2/12→7/12)。Pfrunder A et al. Br J Clin Pharmacol 2003;56:683-690, PMID:14616430(低用量ピルで不正出血増加、3-ケトデソゲストレル濃度低下、排卵の証拠はなし)。Schwarz UI et al. Br J Clin Pharmacol 2003;55:112-113, PMID:12534648(望まない妊娠の症例)。
- 最終確認日
- 2026-10-31
- 確認方法
- AIによる検証のうえ薬剤師が一括承認
研究の条件
試験は抽出物300mgを1日2〜3回、1〜2周期続けた条件。