セントジョーンズワート × ジゴキシン(商品名: ジゴシン等) 注意(添付文書)
要約
心臓の働きを助けるジゴキシンの血中濃度が下がります。10日間一緒に飲んだ試験では、濃度の指標であるAUCが約25%、最低濃度が約33%下がりました。そのため、心不全や不整脈への働きが弱くなるおそれがあります。逆に、セントジョーンズワートをやめると濃度が上がり、効きすぎ(吐き気、不整脈など)が出るおそれもあるため、始めるときもやめるときも担当医・薬剤師に伝えてください。服用時間をずらすことで対処できる飲み合わせではありません。
ヒトでのエビデンス
あり(薬物動態試験)
根拠
ジゴキシン製剤の添付文書10.2併用注意にセイヨウオトギリソウ含有食品を名指し(厚生省2000年通知の改訂対象)。Johne A et al. Clin Pharmacol Ther 1999;66:338-345(健康成人、抽出物900mg/日10日間でAUC約25%・Cmax約26%・最低濃度約33%低下、単回併用では有意な低下なし=期間依存)。Mueller SC et al. Clin Pharmacol Ther 2004, PMID:15179409(用量・製剤による違いの検討)。機序は主に腸のP糖タンパク誘導。
- 最終確認日
- 2026-10-31
- 確認方法
- AIによる検証のうえ薬剤師が一括承認
研究の条件
試験は抽出物900mg/日を10〜14日続けた条件で、初日〜数日では影響が小さい。影響は『続けて飲む期間』で決まる。
この記録は一般的な情報です。自己判断で薬を中止・変更せず、気になったら処方医・薬剤師に相談してください。処方には、添付文書には書かれていない、その人の状態に合わせた理由があることも多くあります。