このサイトは、薬の飲み合わせについて、添付文書や論文をもとに確かめた情報をお伝えするものです。あなたの体の状態や、ほかに飲んでいる薬のことまでは分かりません。自己判断で薬を中止・変更せず、気になったら処方医・薬剤師に相談してください。処方には、添付文書には書かれていない、その人の状態に合わせた理由があることも多いです。

表示設定:配色 ライト / 文字 標準

セントジョーンズワート × シクロスポリン(商品名:ネオーラル等) 注意(添付文書)

要約

移植後の拒絶を防ぐ薬シクロスポリンの血中濃度が大きく下がります。通常のヒペルフォリンを含む製品では、濃度の指標であるAUC(血中濃度の合計量)が約45%下がった試験があります。そのため、移植した臓器への拒絶反応が起こるおそれがあります。実際に心移植後の急性拒絶が2例報告されています。セントジョーンズワートをやめると今度は濃度が上がる方向に動くので、始めるときもやめるときも自己判断せず、移植の担当医・薬剤師に必ず伝えてください。服用時間をずらすことで対処できる飲み合わせではありません。

ヒトでのエビデンス

あり(薬物動態試験・移植拒絶の症例報告)

根拠

ネオーラル添付文書(2026年5月改訂・第4版)10.2併用注意にセイヨウオトギリソウ含有食品を名指しし、本剤の血中濃度が低下する旨を記載。厚生省(当時)2000年5月10日通知でも改訂対象。Mai I et al. Clin Pharmacol Ther 2004;76:330-340(腎移植患者、通常ヒペルフォリン製品でシクロスポリンAUC0-12が45%低下、低ヒペルフォリン製品では臨床的に意味のある変化なし)。Bauer S et al. Br J Clin Pharmacol 2003;55:203-211(Cmax平均42%低下)。Ruschitzka F et al. Lancet 2000;355:548-549(心移植後の急性拒絶2例)。

最終確認日
2026-11-01
確認方法
AIによる検証のうえ薬剤師が一括承認

研究の条件

試験は抽出物900mg/日(300mgを1日3回)前後の継続摂取で、誘導には2週間ほどかかっている。ヒペルフォリン量は通常製品で約42mg/日、低含有製品で約0.6mg/日と大きく違い、影響の大きさはヒペルフォリン量で変わった。

ふだんの量では

日本のサプリメントはヒペルフォリン量が表示されていない製品が多く、『含有量が少ないはず』と日常量で安全とは言えない。量が分からないこと自体がリスクとして扱う。

この記録は一般的な情報です。自己判断で薬を中止・変更せず、気になったら処方医・薬剤師に相談してください。処方には、添付文書には書かれていない、その人の状態に合わせた理由があることも多くあります。

セントジョーンズワート の飲み合わせ一覧へ