黄芩湯 × 利尿薬(ループ系・チアジド系) 注意(添付文書)
要約
利尿薬(尿を出してむくみや血圧を下げる薬)のうち、ループ系・チアジド系のものは尿からカリウムを出す方向に働きます。黄芩湯のカンゾウ(甘草)も同じ方向に働くため、重なると偽アルドステロン症(血圧が上がり、むくみや手のこわばり、脱力が出る状態)や低カリウム血症(血液中のカリウムが減ること)によるミオパチー(筋肉の障害)が出やすくなります。これは飲む時間をずらしても解決しない、併用している期間全体の問題です。血圧や血液中のカリウムの確認をしながら使う組み合わせです。
漢方薬の属性(黄芩湯)
- 甘草(カンゾウ)
- 含む(3.0g/日)
- 構成生薬
- オウゴン(黄芩)4.0g、タイソウ(大棗)4.0g、カンゾウ(甘草)3.0g、シャクヤク(芍薬)3.0g(1日量7.5g中の生薬量)
ヒトでのエビデンス
ヒトでの直接の相互作用試験データはない。添付文書の注意はグリチルリチンの薬理と症例の蓄積に基づく。
根拠
三和黄芩湯エキス細粒(三和生薬)現行添付文書(2025年9月改訂・第4版、PMDA掲載PDF) 10.2併用注意: ループ系利尿剤(アゾセミド、トラセミド、フロセミド等)、チアジド系利尿剤(トリクロルメチアジド、ヒドロクロロチアジド、ベンチルヒドロクロロチアジド等)をカンゾウ含有製剤・グリチルリチン製剤と同じ表に明記し、グリチルリチン酸及び利尿剤は尿細管でのカリウム排泄促進作用があるため血清カリウム値の低下が促進されるとしている。
- 最終確認日
- 2026-11-01
- 確認方法
- AIによる検証のうえ薬剤師が一括承認
この記録は一般的な情報です。自己判断で薬を中止・変更せず、気になったら処方医・薬剤師に相談してください。処方には、添付文書には書かれていない、その人の状態に合わせた理由があることも多くあります。