桂枝加黄耆湯 × 利尿薬(ループ系・チアジド系) 一般的注意
要約
桂枝加黄耆湯のカンゾウ(甘草)も、利尿薬(尿を出してむくみや血圧を下げる薬)も、どちらも尿からカリウムを出す方向に働きます。重なると低カリウム血症(血液中のカリウムが減ること)が進みやすく、脱力や筋肉痛、不整脈のきっかけになります。なお、桂枝加黄耆湯の添付文書の併用注意(10.2)に利尿薬は挙がっていません。これは重篤副作用の公的マニュアル等からの類推に基づく一般的な注意です。時間をずらしても解決しない、併用期間全体の問題です。
漢方薬の属性(桂枝加黄耆湯)
- 甘草(カンゾウ)
- 含む(2.0g/日)
- 構成生薬
- ケイシ(桂枝)4.0g、シャクヤク(芍薬)4.0g、タイソウ(大棗)4.0g、ショウキョウ(生姜)4.0g、カンゾウ(甘草)2.0g、オウギ(黄耆)2.0g(1日量6.0g中の生薬量)
ヒトでのエビデンス
ヒトでの直接の相互作用試験データはない。薬理作用の重なりと公的マニュアルの注意喚起に基づく一般的注意。
根拠
〔東洋〕桂枝加黄耆湯エキス細粒(東洋薬行)現行添付文書(2023年9月改訂・第1版、PMDA掲載) 10.2に利尿薬の記載はないことを確認。根拠はPMDA「重篤副作用疾患別対応マニュアル 偽アルドステロン症」: 利尿薬や甘草を含む漢方薬を併用する場合、低カリウム血症を生じやすく重篤化しやすい旨を明記。類推に基づくため一般的注意とした。
- 最終確認日
- 2026-11-01
- 確認方法
- AIによる検証のうえ薬剤師が一括承認
この記録は一般的な情報です。自己判断で薬を中止・変更せず、気になったら処方医・薬剤師に相談してください。処方には、添付文書には書かれていない、その人の状態に合わせた理由があることも多くあります。