桂枝加葛根湯 × 甘草を含む他の漢方薬 注意(添付文書)
要約
桂枝加葛根湯にはカンゾウ(甘草: 甘味成分グリチルリチンを含む生薬)が1日2.0g含まれます。甘草を含む他の漢方薬と一緒に使うと、甘草の合計量が増え、偽アルドステロン症(血圧が上がり、むくみや手のこわばり、脱力が出る状態)や、低カリウム血症(血液中のカリウムが減ること)の結果として起こるミオパチー(筋肉の異常)が出やすくなります。複数の漢方薬を重ねる場合は、甘草の合計量に注意してください。時間をずらしても解決しない、併用期間全体の問題です。
漢方薬の属性(桂枝加葛根湯)
- 甘草(カンゾウ)
- 含む(2.0g/日)
- 構成生薬
- カッコン(葛根)6.0g、ケイシ(桂枝)4.0g、シャクヤク(芍薬)4.0g、タイソウ(大棗)4.0g、ショウキョウ(生姜)4.0g、カンゾウ(甘草)2.0g(1日量6.0g中の生薬量)
ヒトでのエビデンス
ヒトでの直接の相互作用試験データはない。添付文書の注意はグリチルリチンの薬理と症例の蓄積に基づく。
根拠
〔東洋〕桂枝加葛根湯エキス細粒(東洋薬行)現行添付文書(2023年9月改訂・第1版、PMDA掲載) 10.2併用注意: カンゾウ含有製剤(芍薬甘草湯、補中益気湯、抑肝散等)との併用で偽アルドステロン症・ミオパチーがあらわれやすくなる旨を明記。8.2にもカンゾウ含有のため血清カリウム値・血圧への留意が記載。メーカー差等の注記: 医療用は東洋薬行のみが販売(ツムラ・クラシエ等に製品なし)。添付文書の生薬表記はケイシ(局外生規)および生ショウキョウで、本シートの構成生薬欄ではケイシ(桂枝)、ショウキョウ(生姜)と表記した。本処方にマオウ(麻黄)は含まれない(葛根湯との違い)。
- 最終確認日
- 2026-11-01
- 確認方法
- AIによる検証のうえ薬剤師が一括承認
この記録は一般的な情報です。自己判断で薬を中止・変更せず、気になったら処方医・薬剤師に相談してください。処方には、添付文書には書かれていない、その人の状態に合わせた理由があることも多くあります。