九味檳榔湯 × 甘草を含む他の漢方薬 注意(添付文書)
要約
九味檳榔湯にはカンゾウ(甘草: 甘味成分グリチルリチンを含む生薬)が1日1.0g含まれます。甘草を含む他の漢方薬と一緒に使うと、甘草の合計量が増え、偽アルドステロン症(血圧が上がり、むくみや手のこわばり、脱力が出る状態)や、低カリウム血症(血液中のカリウムが減ること)の結果として起こるミオパチー(筋肉の障害)が出やすくなります。これは飲む時間をずらしても解決しない、併用している期間全体の問題です。市販の漢方薬や甘草を含むかぜ薬・胃腸薬も含め、使っている薬は申告してください。絶対にダメな組み合わせではありませんが、血圧や血液中のカリウムの確認をしながら使う組み合わせです。重複に注意すべき生薬: 甘草(総量増加で偽アルドステロン症)。
漢方薬の属性(九味檳榔湯)
- 甘草(カンゾウ)
- 含む(1.0g/日)
- 構成生薬
- ビンロウジ(檳榔子)4.0g、コウボク(厚朴)3.0g、ケイヒ(桂皮)3.0g、キッピ(橘皮)3.0g、ブクリョウ(茯苓)3.0g、ソヨウ(蘇葉)1.5g、カンゾウ(甘草)1.0g、ダイオウ(大黄)1.0g、ショウキョウ(生姜)1.0g、モッコウ(木香)1.0g、ゴシュユ(呉茱萸)1.0g(1日量6.0g中の生薬量)
ヒトでのエビデンス
ヒトでの直接の相互作用試験データはない。添付文書の注意はグリチルリチンの薬理と症例の蓄積に基づく。
根拠
コタロー九味檳榔湯エキス細粒電子添文(PMDA、2023年1月31日掲載PDF) 10.2併用注意: カンゾウ含有製剤(芍薬甘草湯、補中益気湯、抑肝散等)との併用で偽アルドステロン症・ミオパチーがあらわれやすくなる旨を明記。8.2にもカンゾウ含有のため血清カリウム値・血圧への留意が記載。メーカー基準: ツムラには同処方の販売がなく、医療用はコタロー九味檳榔湯エキス細粒(小太郎漢方製薬)を基準とした。メーカー差: 一般用の九味檳榔湯エキス細粒G「コタロー」は1日量4.8gで生薬量が医療用(1日6.0g)より少ないため、数値を混同しないこと。
- 最終確認日
- 2026-11-01
- 確認方法
- AIによる検証のうえ薬剤師が一括承認