芎帰膠艾湯 × 甘草を含む他の漢方薬 注意(添付文書)
要約
芎帰膠艾湯にはカンゾウ(甘草: 甘味成分グリチルリチンを含む生薬)が1日3.0g含まれます。甘草を含む他の漢方薬と一緒に使うと、甘草の合計量が増え、偽アルドステロン症(血圧が上がり、むくみや手のこわばり、脱力が出る状態)や、低カリウム血症(血液中のカリウムが減ること)の結果として起こるミオパチー(筋肉の障害)が出やすくなります。これは飲む時間をずらしても解決しない、併用している期間全体の問題です。市販の漢方薬や甘草を含むかぜ薬・胃腸薬も含め、使っている薬は申告してください。絶対にダメな組み合わせではありませんが、血圧や血液中のカリウムの確認をしながら使う組み合わせです。重複に注意すべき生薬: 甘草(総量増加で偽アルドステロン症)。
漢方薬の属性(芎帰膠艾湯)
- 甘草(カンゾウ)
- 含む(3.0g/日)
- 構成生薬
- ジオウ(地黄)5.0g、シャクヤク(芍薬)4.0g、トウキ(当帰)4.0g、ガイヨウ(艾葉)3.0g、カンゾウ(甘草)3.0g、センキュウ(川芎)3.0g、アキョウ(阿膠)3.0g(1日量9.0g中の生薬量)
ヒトでのエビデンス
ヒトでの直接の相互作用試験データはない。添付文書の注意はグリチルリチンの薬理と症例の蓄積に基づく。
根拠
ツムラ芎帰膠艾湯エキス顆粒(医療用)電子添文(PMDA、2023年12月改訂・第1版) 10.2併用注意: カンゾウ含有製剤(芍薬甘草湯、補中益気湯、抑肝散等)との併用で偽アルドステロン症・ミオパチーがあらわれやすくなる旨を明記。8.2にもカンゾウ含有のため血清カリウム値・血圧への留意が記載。メーカー差: 他メーカー品にはアキョウ(阿膠)の代わりにゼラチンを用いる製品があり構成が一部異なる。なお本剤の添付文書2.禁忌はアルドステロン症・ミオパチー・低カリウム血症のある患者への投与禁忌(患者背景の禁忌)であり、相手薬との併用禁忌ではないため、禁忌バッジの記録は作っていない。
- 最終確認日
- 2026-10-31
- 確認方法
- AIによる検証のうえ薬剤師が一括承認