ピタバスタチン × グレープフルーツ(果実・ジュース) 大きな影響なし(ヒトデータあり)
要約
グレープフルーツで危ないと言われるのは主に別のスタチン(アトルバスタチンなど)の話です。この薬はグレープフルーツが邪魔する分解酵素(CYP3A4=薬を分解する酵素の一種)にほとんど頼っていないため、ヒト試験で血中濃度は約13%上がっただけで、統計的にも意味のある変化ではありませんでした。添付文書にもグレープフルーツの注意はありません。
ヒトでのエビデンス
あり(薬物動態試験)
根拠
Ando H, et al. Br J Clin Pharmacol. 2005;60(5):494-497(PMID: 16236039): 健康成人8例クロスオーバー、グレープフルーツジュースでピタバスタチンのAUC +13%(95%CI -3〜29%)、アトルバスタチンは+83%。PMDA添付文書10.にグレープフルーツの記載なし、10.冒頭「CYPによりほとんど代謝されない」
- 最終確認日
- 2026-10-30
研究の条件
健康な日本人男性8人の試験です。市販のグレープフルーツジュース250mLを1日3回、数日間飲み続け、最後にこの薬4mgを1回飲んだ条件です。
ふだんの量では
1日750mLという多めのジュースを続けた条件でも、この薬の血中量の総量は約13%上がっただけで、統計的に意味のある変化ではありませんでした。人数が8人と少ない試験なので「絶対に影響がない」とまでは言えませんが、少なくとも日常の量で大きく変わる話ではないと考えられます。
この記録は一般的な情報です。自己判断で薬を中止・変更せず、気になったら処方医・薬剤師に相談してください。処方には、添付文書には書かれていない、その人の状態に合わせた理由があることも多くあります。