ゾルピデム酒石酸塩 × グレープフルーツ類(グレープフルーツ、グレープフルーツジュース) ヒトでの直接データなし・機序からの注意
要約
グレープフルーツは、薬を分解する酵素(CYP3A4)の働きを邪魔することで知られ、ゾルピデムもこの酵素で分解されます。ただ、ゾルピデムとグレープフルーツを一緒に摂ったヒト試験は見つかりませんでした。また、同じ酵素を強く止める薬(ケトコナゾール等)でもゾルピデムの濃度上昇は中程度にとどまることが分かっているため、影響があるとしてもトリアゾラムのような睡眠薬ほど大きくはならない可能性があります。これは推測の域を出ないため、たくさん・毎日の摂取は処方医・薬剤師に相談を。柑橘の種類ごと(グレープフルーツ/ダイダイ(セビリアオレンジ)/ブンタン類など)の差を調べたゾルピデムのデータはありません(データ不足)。
ヒトでのエビデンス
なし(直接試験なし。あるのは阻害薬の試験からの間接推測のみ)
根拠
PMDA添付文書10.に記載なし。機序: 本剤は主としてCYP3A4で代謝(添付文書10.)。直接のヒト試験はPubMed検索で確認できなかった。間接根拠: 強いCYP3A4阻害薬でもゾルピデムAUC上昇はケトコナゾールで約1.7倍、イトラコナゾールで1.34倍にとどまる。グレープフルーツ相互作用の総説(Bailey DG, et al. Br J Clin Pharmacol. 1998;46:101-110)ではゾルピデムは「相互作用は小さい/なし」に分類されているが、原著試験に基づく分類ではない点に注意
- 最終確認日
- 2026-10-30