チルゼパチド × アセトアミノフェン(解熱鎮痛薬、商品名: カロナール等) 注意(ヒトデータあり)
要約
この薬は胃の動きを遅くするため、飲み薬の効き始めが遅れることがあります。解熱鎮痛薬のアセトアミノフェンで調べた試験では、チルゼパチド5mgを1回使った直後では、アセトアミノフェンの最高濃度が約50%下がり、効きのピークまでの時間が約1時間遅れました。吸収される総量は変わっていないため、効きが弱くなるというより効き始めが遅くなるおそれがある、という話です。なお、週1回の使用を続けた4週後の試験では、この影響はほぼ見られなくなっていました。使い始めの時期に痛みや熱で使う場合は、効き始めが遅れる可能性を頭に入れておいてください。用量は自己判断で変えないでください。
ヒトでのエビデンス
あり(薬物動態試験)
根拠
マンジャロ皮下注アテオス添付文書(2026年9月改訂・第11版)16.7に、チルゼパチドとアセトアミノフェンを併用した薬物相互作用試験の結果が掲載されている(10.2への記載はない)。原著: Urva S, et al. Clin Pharmacol Ther. 2022;112(5):1062-1072。チルゼパチド5mg単回投与後、アセトアミノフェンのCmaxは約50%低下、Tmax中央値は約1時間遅延、AUCは不変。5mg/5mg/8mg/10mgと週1回4回投与した後では、Cmax・Tmaxへの有意な影響は認められなかった(外国人データ)
- 最終確認日
- 2026-11-01
- 確認方法
- AIによる検証のうえ薬剤師が一括承認
研究の条件
健康成人にチルゼパチド5mgを単回投与した試験と、週1回4回(5/5/8/10mg)投与した試験(外国人データ)。経口避妊薬と同時に行われた試験の一環。
ふだんの量では
影響は使い始めに限られ、同じ量を続けるうちにほぼ消えます。痛みや熱への効き始めが遅れる可能性の話で、吸収される総量は変わりません。