このサイトは、薬の飲み合わせについて、添付文書や論文をもとに確かめた情報をお伝えするものです。あなたの体の状態や、ほかに飲んでいる薬のことまでは分かりません。自己判断で薬を中止・変更せず、気になったら処方医・薬剤師に相談してください。処方には、添付文書には書かれていない、その人の状態に合わせた理由があることも多いです。

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チルゼパチド × 使用中止後の体重再増加(リバウンド) 注意(ヒトデータあり)

要約

この薬をやめると、減った体重が戻りやすいことが、やめた人と続けた人を比べた試験ではっきりしています。試験ではまず36週間(約8か月)使い、体重が平均で20.9%減りました。体重100kgの人で計算すると、約21kg減って約79kgになったところです。その後、成分の入っていない偽薬に切り替えてやめた人は、1年間(52週間)で平均14.0%戻りました(100kgの人なら約11kg戻って約90kg。せっかく減らした分の半分強が戻った計算です)。使い続けた人はさらに5.5%減って、合計25.3%減(約75kg)までいきました。減らした体重の8割以上をキープできた人の割合は、続けた人で10人中9人ほど(89.5%)、やめた人では6人中1人ほど(16.6%)でした。肥満は長く付き合っていく病気で、薬をやめると食欲と体重は戻る方向に動きます。戻りにくくする工夫は3つあります。1つ目は、使っている間から筋肉を守ることです。毎食、肉・魚・卵・大豆製品などでタンパク質をとり、スクワットのような大きな筋肉を使う筋力トレーニングを習慣にします(タンパク質のとり方の詳しい話は、この薬の「プロテイン(タンパク質サプリメント)」の記録に書いています)。2つ目は、やめた後も食事と運動の習慣をそのまま続けることです。3つ目は、やめるときに自己判断で決めず、処方医と相談して、戻ってきたときの対応まで含めた計画を立てることです。ただし、これらは「戻りにくくする」工夫で、完全に戻らない方法はありません。

保管の注意 冷蔵庫(2〜8℃)で凍結を避け、光を避けて保管する注射です。室温で保管する場合は、30℃を超えない場所で外箱に入れたままにし、21日以内に使います(凍結したものは使えません)。
飲み忘れたとき 注射を忘れた場合、次の注射予定日まで3日間(72時間)以上あるときは、気づいた時点で注射し、その後はあらかじめ決めた曜日に注射します。3日間未満のときはその回は注射せず、次の決めた曜日に注射します。

ヒトでのエビデンス

あり(やめた人と続けた人を比べた試験)

根拠

Aronne LJ, et al. JAMA. 2024;331(1):38-48(PMID: 38078870、DOI: 10.1001/jama.2023.24945)SURMOUNT-4試験: 糖尿病のない肥満・過体重の成人783人が36週間のチルゼパチド投与(最大耐用量10mgまたは15mg)で平均20.9%減量した後、670人が継続群とプラセボ(中止)群に無作為に割り付けられ52週間観察。36週→88週の体重変化は継続群−5.5%、プラセボ群+14.0%(群間差−19.4ポイント、95%信頼区間−21.2〜−17.7)。減量分の80%以上を維持できた割合は89.5%対16.6%。0週→88週の合計は−25.3%対−9.9%

最終確認日
2026-11-01
確認方法
AIによる検証のうえ薬剤師が一括承認

代謝・排泄:体内でタンパク質として分解、代謝物は尿と糞へ排泄

研究の条件

糖尿病のない肥満・過体重の成人(平均年齢48歳、女性71%、平均体重107.3kg)が対象。36週間チルゼパチド(10mgまたは15mg)で平均20.9%減量した670人の、52週間の中止試験。日本で2型糖尿病の治療に使う場合(マンジャロ)の中止後を直接調べた試験ではなく、肥満症向け(ゼップバウンドと同成分)のデータである点に注意。

ふだんの量では

試験では中止後も生活習慣の支援は続けられていましたが、それでも中止した群では平均で体重が戻りました。「戻りにくい工夫」は戻る確率を下げる方向の話で、戻らない保証ではありません。

この記録は一般的な情報です。自己判断で薬を中止・変更せず、気になったら処方医・薬剤師に相談してください。処方には、添付文書には書かれていない、その人の状態に合わせた理由があることも多くあります。

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