チルゼパチド × 経口避妊薬(ピル) 注意(添付文書)
要約
この薬は胃の動きを遅くするため、飲み薬の避妊薬(ピル)の吸収が遅れ、特に使い始めと増量した直後はピークの血中濃度(最高濃度)が大きく下がったことがヒトの試験で確かめられています。そのため、開始時と増量時は避妊の効きが弱くなるおそれがあります。飲む避妊薬以外の方法も含め、処方医に相談してください。なお、同じ量を続けて体が慣れた段階の試験では、影響はほぼ見られなくなっていました。
保管の注意 冷蔵庫(2〜8℃)で凍結を避け、光を避けて保管する注射です。室温で保管する場合は、30℃を超えない場所で外箱に入れたままにし、21日以内に使います(凍結したものは使えません)。
飲み忘れたとき 注射を忘れた場合、次の注射予定日まで3日間(72時間)以上あるときは、気づいた時点で注射し、その後はあらかじめ決めた曜日に注射します。3日間未満のときはその回は注射せず、次の決めた曜日に注射します。
ヒトでのエビデンス
あり(薬物動態試験)
根拠
マンジャロ皮下注アテオス添付文書(2026年9月改訂・第11版)10.2・16.7: 健康女性にチルゼパチド5mgを単回投与した試験(外国人データ)で、ノルエルゲストロミンのAUC比0.78[0.71-0.84]・Cmax比0.45[0.40-0.51]・tmax中央値差+4.50時間、エチニルエストラジオールのAUC比0.79・Cmax比0.41・tmax+4.23時間。一方、週1回反復投与(2型糖尿病患者)ではAUC・Cmaxの比は1.09〜1.15、tmax差は約0時間で影響はほぼ消失
- 最終確認日
- 2026-10-31
- 確認方法
- AIによる検証のうえ薬剤師が一括承認
研究の条件
チルゼパチド5mg単回投与、健康な成人女性(外国人データ)。反復投与の確認は2型糖尿病患者への週1回投与時。
ふだんの量では
影響が大きいのは使い始めと増量した直後で、同じ量を続けた段階ではほぼ見られなくなる、という時間経過まで含めた話です。
この記録は一般的な情報です。自己判断で薬を中止・変更せず、気になったら処方医・薬剤師に相談してください。処方には、添付文書には書かれていない、その人の状態に合わせた理由があることも多くあります。