バルサルタン × リチウム(炭酸リチウム(商品名: リーマス)) 注意(添付文書)
要約
気分障害の治療に使うリチウムは、効く量と多すぎる量の幅が狭い薬です。バルサルタンとの併用でリチウム中毒(血液中のリチウムが増えすぎた状態。手の震え、ふらつき、意識の混乱など)が実際に報告されており、添付文書でも注意が書かれています。バルサルタンの量が増えた後にリチウムの副作用が出た症例報告もあります。併用中はリチウム濃度と腎機能を測りながら使うことが前提です。脱水のときは濃度が上がりやすいので、自己判断で水分・塩分を極端に変えないでください。併用期間全体の注意で、服用時間をずらすことで対処できる飲み合わせではありません。
ヒトでのエビデンス
あり(症例報告レベル)
根拠
PMDA添付文書10.2: リチウム中毒を起こすことが報告されている(ナトリウム排泄作用による蓄積が機序)。症例: Leung M, Remick RA. J Clin Psychopharmacol. 2000;20(3):392-393. PMID: 10831034(バルサルタンとの相互作用の症例。書誌とPMIDは2026-10-30にPubMedで直接確認し、旧記録の誌名表記「J Clin Pharmacol」を訂正)。別症例: Case Rep Psychiatry. 2012;2012:271858. PMID: 22953147(バルサルタン増量後にリチウム毒性によると考えられる症状。リチウム濃度は治療域内だった点も含め症例レベル)。注記: リチウム中毒の症例報告は、全体ではACE阻害薬(アンジオテンシン変換酵素阻害薬)との併用によるものが中心で、ARBでの報告は症例レベルにとどまる
- 最終確認日
- 2026-10-30