クロピドグレル硫酸塩 × レパグリニド(糖尿病の薬、商品名: シュアポスト) 注意(添付文書)
要約
珍しいことに、こちらはクロピドグレルのほうが相手の薬を増やしてしまう組み合わせです。クロピドグレルからできる代謝物が、レパグリニドを分解する酵素CYP2C8(薬を分解する酵素の一つ)を強く止めるため、レパグリニドの血中量が約4〜5倍に増え、血糖が下がりすぎる(低血糖)おそれがあります。添付文書でも併用注意に挙がっています。実際に低血糖が長引いた症例報告もあり、両方の薬を飲んでいる人は、クロピドグレルが始まった・終わったときに血糖の変化に注意し、処方医に両方の薬を必ず伝えてください。
ヒトでのエビデンス
あり(ヒト薬物動態試験・症例報告)
根拠
PMDA添付文書 10.2(薬物代謝酵素(CYP2C8)の基質となる薬剤 レパグリニド:「レパグリニドの血中濃度が増加し、血糖降下作用が増強するおそれがある」)。Tornio A, et al. Glucuronidation converts clopidogrel to a strong time-dependent inhibitor of CYP2C8. Clin Pharmacol Ther. 2014;96(4):498-507. PMID:24971633(健康成人での試験:クロピドグレル併用でレパグリニドのAUCが、負荷量300mg時で5.1倍、維持量75mgの3日目で3.9倍に増加し、血糖低下も増強)。
- 最終確認日
- 2026-10-30
この記録は一般的な情報です。自己判断で薬を中止・変更せず、気になったら処方医・薬剤師に相談してください。処方には、添付文書には書かれていない、その人の状態に合わせた理由があることも多くあります。