クロピドグレル硫酸塩 × モルヒネ(オピオイド鎮痛薬) 注意(ヒトデータあり)
要約
心筋梗塞の痛みなどに病院で使われる強い鎮痛薬です。モルヒネは胃の動きをゆっくりにするため、飲んだクロピドグレルの吸収が遅れ、「効く形」の量が約34%減り、効きが最大になるまでの時間が約2時間遅れたことが、健康な人での無作為化試験で示されています。急いで効かせたい場面での話で、病院では注射の抗血小板薬を使うなどの対応が取られます。日本の添付文書の相互作用欄には載っていませんが、海外の添付文書には明記されています。自宅での飲み薬同士の話ではないため、過度な心配はいりません。
ヒトでのエビデンス
あり(無作為化試験、健常人)
根拠
Hobl EL, et al. Morphine decreases clopidogrel concentrations and effects: a randomized, double-blind, placebo-controlled trial. J Am Coll Cardiol. 2014;63(7):630-635. DOI:10.1016/j.jacc.2013.10.068(健康成人24人:モルヒネ静注5mg+クロピドグレル600mgで、活性代謝物のAUC・Cmaxが34%低下、最大の血小板抑制までの時間が1.25時間から3時間へ遅延)。米国FDA添付文書 7.3 Opioids にも相互作用として明記。日本の添付文書 10.には記載なし。
- 最終確認日
- 2026-10-30
この記録は一般的な情報です。自己判断で薬を中止・変更せず、気になったら処方医・薬剤師に相談してください。処方には、添付文書には書かれていない、その人の状態に合わせた理由があることも多くあります。