ダパグリフロジン × プロベネシド(痛風の薬、商品名: ベネシッド等)―OAT3を介する相互作用 ヒトでの直接データなし・機序からの注意
要約
**エンパグリフロジンと扱いが違う点です。** エンパグリフロジンではプロベネシド併用で血中濃度が上がるヒトデータがありますが、ダパグリフロジンとプロベネシドを直接調べたヒト試験は本調査で確認できませんでした。理由の一つは運ぶタンパク質の違いで、OAT3(薬を運ぶタンパク質)の基質なのはダパグリフロジン自体ではなく、体の中で変わった後の代謝物(3-O-グルクロニド)の方です(米国添付文書)。ダパグリフロジン自体は、試験管内ではOAT3を弱く邪魔する側とされています。「データがない=安全が証明された」ではないため、併用する場合は処方医・薬剤師に伝えてください。
飲み忘れたとき 飲み忘れに気づいたときは、できるだけ早く1回分を飲みます。ただし、次の飲む時間まで半日(12時間)未満の場合はとばして、次の通常の時間に1回分を飲みます。2日分を一度に飲むことはしません。
ヒトでのエビデンス
なし(エンパグリフロジンのデータは転用しない)
根拠
米国添付文書(Farxiga): ダパグリフロジンはP-gpの弱い基質、3-O-グルクロニドがOAT3の基質。PMDA添付文書16.5: ダパグリフロジンはOAT3等に弱い阻害作用(in vitro)。PMDA 16.7にプロベネシドの記載なし。直接のヒトPK試験は確認できず
- 最終確認日
- 2026-10-30
この記録は一般的な情報です。自己判断で薬を中止・変更せず、気になったら処方医・薬剤師に相談してください。処方には、添付文書には書かれていない、その人の状態に合わせた理由があることも多くあります。