シルニジピン × グレープフルーツジュース 注意(添付文書)
要約
**シルニジピンは、グレープフルーツの影響が大きい部類です。** ヒト試験(健康成人6名、10mg、ジュース200mL)で、濃度の総量(AUC)が約2.27倍になりました。比べるとアムロジピンは約1.08〜1.16倍(ほぼ変わらない水準)、ニフェジピンは約1.35〜1.47倍、ベニジピンは約1.59倍で、**同じカルシウム拮抗薬でもグレープフルーツの影響は成分ごとに大きく違います**。添付文書も「血中濃度が上昇することが確認されている」と、他剤の「おそれがある」より強い表現で書いています。血圧が下がりすぎるおそれがあるため、習慣的に飲むのは避け、どうしても飲む場合は処方医・薬剤師に相談してください。時間をずらせば避けられるという実証はありません(酵素への影響は1日以上続くとされるため)。セビリアオレンジ(マーマレード用)やブンタンなど同じ成分(フラノクマリン=酵素を止める柑橘の成分)を含む柑橘も同じ仕組みが考えられますが、シルニジピンで直接調べたのはグレープフルーツだけです。普通の甘いオレンジではこの作用は報告されていません。
ヒトでのエビデンス
あり(薬物動態試験、小規模n=6。原データはメーカー社内資料)
根拠
PMDA添付文書(アテレック、2020年10月改訂第1版)§10.2(根拠文献はEAファーマ社内資料)/Ohnishi A, et al. Br J Clin Pharmacol. 2006;62:196-9. PMID: 16842394, PMC1885101(既報ヒト試験の集計表: シルニジピン10mg、n=6、GFJ 200mLでAUC 55.72→126.52、AUC比2.27。原データはアテレック社内資料[Watanabe & Haruki 1999]と同総説に引用。同表でアムロジピン1.08)/Uesawa Y, Mohri K. Yakugaku Zasshi. 2008;128:117-22(同値2.27を収載)
- 最終確認日
- 2026-10-30
- 確認方法
- AIによる検証のうえ薬剤師が一括承認