ベニジピン × グレープフルーツジュース 注意(添付文書)
要約
グレープフルーツジュースと一緒に飲むと、ベニジピンを分解する働きが抑えられて濃度が上がり、血圧が下がりすぎることがあります。ヒト試験(健康成人6名、4mg、ジュース200mL)では濃度の総量(AUC)が約1.59倍になりました。アムロジピン(約1.1倍)より大きく、ニフェジピン(約1.35〜1.47倍)と同程度かやや大きい部類です。「絶対ダメ」ではありませんが、習慣的に飲む場合は伝えて、用量が安定するまでは避けるのが無難です。時間をずらせば避けられるという実証はありません(酵素への影響は1日以上続くとされるため)。セビリアオレンジ(マーマレード用)やブンタンなど同じ成分を含む柑橘も同じ仕組みが考えられますが、ベニジピンで直接調べたのはグレープフルーツだけです。
ヒトでのエビデンス
あり(薬物動態試験、小規模n=6。原データはメーカー社内資料)
根拠
PMDA添付文書(コニール、2021年4月改訂第1版)§10.2「血圧が過度に低下することがある。グレープフルーツジュースが、肝臓における本剤の代謝を阻害し、本剤の血中濃度が上昇する」/Ohnishi A, et al. Br J Clin Pharmacol. 2006;62:196-9. PMID: 16842394, PMC1885101(既報ヒト試験の集計表: ベニジピン4mg、n=6、GFJ 200mLでAUC 1.99→3.17、AUC比1.59。原データはコニール社内資料[1995]と同総説に引用)/Uesawa Y, Mohri K. Yakugaku Zasshi. 2008;128:117-22(同値1.59を収載)
- 最終確認日
- 2026-10-30