加味帰脾湯 × 甘草を含む他の漢方薬 注意(添付文書)
要約
加味帰脾湯にはカンゾウ(甘草: 甘味成分グリチルリチンを含む生薬)が1日1.0g含まれます。甘草を含む他の漢方薬と一緒に使うと、甘草の合計量が増え、偽アルドステロン症(血圧が上がり、むくみや手のこわばり、脱力が出る状態)や、低カリウム血症(血液中のカリウムが減ること)の結果として起こるミオパチー(筋肉の障害)が出やすくなります。これは飲む時間をずらしても解決しない、併用している期間全体の問題です。市販の漢方薬や甘草を含むかぜ薬・胃腸薬も含め、使っている薬は申告してください。絶対にダメな組み合わせではありませんが、血圧や血液中のカリウムの確認をしながら使う組み合わせです。
漢方薬の属性(加味帰脾湯)
- 甘草(カンゾウ)
- 含む(1.0g/日)
- 構成生薬
- オウギ(黄耆)3g、サイコ(柴胡)3g、サンソウニン(酸棗仁)3g、ソウジュツ(蒼朮)3g、ニンジン(人参)3g、ブクリョウ(茯苓)3g、リュウガンニク(竜眼肉)3g、オンジ(遠志)2g、サンシシ(山梔子)2g、タイソウ(大棗)2g、トウキ(当帰)2g、カンゾウ(甘草)1g、ショウキョウ(生姜)1g、モッコウ(木香)1g(1日量7.5g中の生薬量)
ヒトでのエビデンス
ヒトでの直接の相互作用試験データはない。添付文書の注意はグリチルリチンの薬理と症例の蓄積に基づく。
根拠
ツムラ現行添付文書(2023年12月改訂・第1版、PMDA掲載PDF) 10.2併用注意: カンゾウ含有製剤(芍薬甘草湯、補中益気湯、抑肝散等)との併用で偽アルドステロン症・ミオパチーがあらわれやすくなる旨を明記。8.重要な基本的注意にもカンゾウ含有のため血清カリウム値・血圧への留意が記載。帰脾湯(ツムラ)はビャクジュツ(白朮)を用いるのに対し、本剤(ツムラ)はソウジュツ(蒼朮)を用いる。
- 最終確認日
- 2026-10-31
- 確認方法
- AIによる検証のうえ薬剤師が一括承認
この記録は一般的な情報です。自己判断で薬を中止・変更せず、気になったら処方医・薬剤師に相談してください。処方には、添付文書には書かれていない、その人の状態に合わせた理由があることも多くあります。