レボフロキサシン水和物 × アルミニウム・マグネシウム含有制酸薬(胃薬: 水酸化アルミニウム、酸化マグネシウムなど) 注意(添付文書)
要約
この薬の飲み合わせで一番はっきりした相手です。一緒に飲むとキレート(くっついて吸収されにくくなる結びつき)ができ、吸収量が水酸化アルミニウムで約44%、酸化マグネシウムで約22%下がりました。効きが弱まると感染症が治りにくくなるおそれがあります。添付文書の決まり: これらの薬は、レボフロキサシンを飲んでから1〜2時間後に飲むこと。市販の胃薬にはアルミニウム・マグネシウム入りのものが多いので、成分表示を確認し、分からなければ薬剤師に聞いてください。
ヒトでのエビデンス
あり(健康成人男性、単回・旧用量100mgでの試験)
根拠
PMDA添付文書 10.2・16.7.1: 「本剤の効果が減弱されるおそれがある。これらの薬剤は本剤投与から1〜2時間後に投与する」「キレートを形成し、本剤の吸収が低下する」。数値の元データ: Shiba K, et al. Antimicrob Agents Chemother. 1992. PMID:1444308(レボフロキサシンの元番号DR-3355、100mg単回、ランダム化クロスオーバー3試験: 水酸化Al 1gで相対的バイオアベイラビリティ56%、酸化Mg 500mgで78%、Cmaxも有意に低下。効きの強さの順番はキレートの安定性と一致)。系統的レビューでも「制酸薬・ミネラルで大きく低下、ただしカルシウム製剤は例外的に小さい」と整理(Wiesner 2024, PMID:38807006)。
- 最終確認日
- 2026-10-30