レボフロキサシン水和物 × NSAIDs(痛み止め)のうちフェニル酢酸系・プロピオン酸系(フルルビプロフェン等。ロキソプロフェンはプロピオン酸系) 注意(添付文書)
要約
痛み止めの種類によっては、この薬と合わせると痙攣(けいれん)が起きやすくなるおそれが添付文書で注意されています。仕組みは、脳のブレーキ役であるGABAという物質の受け皿(受容体)への結びつきを、この薬が邪魔し、痛み止めがその邪魔を強めると考えられています。市販の痛み止めにもプロピオン酸系(ロキソプロフェン、イブプロフェン等)が多いので、熱や痛みで自己判断で追加する前に相談を。てんかんなど痙攣を起こしやすい持病がある方は特に伝えましょう。なお「絶対ダメ」ではなく、処方医が承知のうえで使われることもあります。
ヒトでのエビデンス
限定的(添付文書の機序記載とクラス知見が中心。レボフロキサシン×特定NSAIDの痙攣頻度を定量したヒト試験はなし)
根拠
PMDA添付文書(レボフロキサシン)10.2: 「フェニル酢酸系又はプロピオン酸系非ステロイド性消炎鎮痛薬 フルルビプロフェン等/痙攣を起こすおそれがある/中枢神経におけるGABA-A受容体への結合阻害が増強されると考えられている」。対になる記載: PMDA添付文書(ロキソプロフェン)10.2では「ニューキノロン系抗菌剤 レボフロキサシン水和物等/痙攣誘発作用を増強することがある」とレボフロキサシンが名指しされている。海外情報ではフェンブフェン併用でレボフロキサシン濃度が約13%上昇した報告もあるが、日本の添付文書の主眼は薬力学的な痙攣リスク。
- 最終確認日
- 2026-10-30
この記録は一般的な情報です。自己判断で薬を中止・変更せず、気になったら処方医・薬剤師に相談してください。処方には、添付文書には書かれていない、その人の状態に合わせた理由があることも多くあります。