レボフロキサシン水和物 × ワルファリン(血液を固まりにくくする薬、商品名: ワーファリン) 注意(添付文書)
要約
ワルファリンを飲んでいる人がこの薬を追加すると、ワルファリンの効きが強まり、血液の固まりにくさの検査値(PT-INR)が上がった報告があります。健康な人での試験ではワルファリンの濃度に変化は出ませんでしたが、実際の患者さんではINRが大きく上がった例(目標2.0〜3.0の人が8や11を超えた例)や、後ろ向き調査でINR上昇が統計的に見られた報告があります。併用中はINRの確認回数が増えることがあります。鼻血が止まらない、血尿、黒い便などがあればすぐ受診を。納豆などビタミンK食品の話とは別の相互作用です。
ヒトでのエビデンス
あり(ただし結果は一方向ではない: 症例・一部コホートで上昇、否定するコホートもあり)
根拠
PMDA添付文書 10.2: 「ワルファリンの作用を増強し、プロトロンビン時間の延長が認められたとの報告がある/肝代謝の抑制、蛋白結合部位での置換により遊離ワルファリンが増加する等」。症例集積: Jones CB, Fugate SE. Ann Pharmacother. 2002;36:1554-1557. DOI:10.1345/aph.1C074(安定していた4人中3人でINR 3.5、8.12、11.5へ上昇)。後ろ向き研究: Warfarin-antibiotic interactions in older adults of an outpatient anticoagulation clinic. PMID:23089199(安定ワルファリン療法中の高齢者で、レボフロキサシン併用時にINRの有意な上昇)。一方 McCall KL, et al. Pharmacotherapy. 2005. PMID:15767222(後ろ向きコホート43人では平均INR変化に有意差なし=結果は割れており、個人差が大きい)。健康成人での薬物動態試験では相互作用なし(海外添付文書引用試験)。
- 最終確認日
- 2026-10-30