レボフロキサシン水和物 × コーヒー(カフェイン) 大きな影響なし(ヒトデータあり)
要約
コーヒーのカフェインを分解する酵素CYP1A2は、シプロフロキサシンでは強く邪魔されてカフェインが体に残りやすくなりますが、レボフロキサシンではその邪魔がほぼないことが、カフェインと似た薬テオフィリン(同じ酵素で分解される目印の薬)を使ったヒト試験で示されています。普通のコーヒーをことさら避ける根拠はありません。ただしカフェイン自体をレボフロキサシンと直接組み合わせた試験はない点は正直に添えます。
ヒトでのエビデンス
間接的にあり(目印薬テオフィリンでのヒト試験。カフェイン直接試験はなし)
根拠
テオフィリン試験: 健康成人14人でレボフロキサシンはテオフィリンの血中濃度・AUC等に有意な影響なし(海外添付文書に引用される臨床薬理試験。日本の添付文書10.にはテオフィリン自体が併用注意に挙がっていない)。対照: Wolfson JS, Hooper DC. Am J Med. 1989;87(6C):31S-36S. PMID:2690617(シプロフロキサシンはテオフィリン・カフェインの消失を遅らせるが、オフロキサシン=レボフロキサシンの元薬は臨床的に意味のある変化なし)。Carbo M, et al. Clin Pharmacol Ther. 1989;45:234-240(キノロン間でカフェイン消失への影響に大きな差)。PMDA審査資料: ヒト肝ミクロソームでCYP1A2含む各分子種へのIC50はいずれも100μM超。
- 最終確認日
- 2026-10-30