レボフロキサシン水和物 × オレンジジュース(カルシウム強化・非強化とも) 注意(ヒトデータあり)
要約
オレンジジュースで飲むと最高濃度が14〜18%下がり、ピークまでの時間も約1.5倍に延びました。体に入る総量は大きくは変わらないため、グレープフルーツで有名な「濃度が上がる」話とは逆向き・別仕組み(腸で薬を取り込む運び屋=トランスポーターの取り合いと考えられています)です。服用は水が無難です。
ヒトでのエビデンス
あり(健康成人16人、単回投与。効果はCmax中心で軽度)
根拠
Wallace AW, et al. J Clin Pharmacol. 2003;43:539-544. PMID:12751275。健康成人16人、500mg単回+ジュース12オンス: 強化・非強化ともCmax 14〜18%低下、Tmax約50%延長。Ca強化品ではCmaxが同等性範囲を逸脱(89%[78.1〜99.8%])。著者らはキレートではなくP糖タンパク/OATP(取り込む運び屋)での競合を機序として考察。
- 最終確認日
- 2026-10-30
研究の条件
健康成人16人の試験です。この薬500mgを1回飲むときに、オレンジジュース12オンス(約355mL)を一緒に飲んだ条件で、カルシウム強化タイプと通常タイプの両方を比べました。
ふだんの量では
ジュースの量は大きめのコップ1杯強で、日常でもあり得る量です。最高濃度は14〜18%下がりましたが、体に入る総量は大きく変わりませんでした。カルシウムで強化したタイプのほうが下がり方がやや大きく、ジュースの種類(強化の有無)で程度が変わり得ます。