このサイトは、薬の飲み合わせについて、添付文書や論文をもとに確かめた情報をお伝えするものです。あなたの体の状態や、ほかに飲んでいる薬のことまでは分かりません。自己判断で薬を中止・変更せず、気になったら処方医・薬剤師に相談してください。処方には、添付文書には書かれていない、その人の状態に合わせた理由があることも多いです。

表示設定:配色 ライト / 文字 標準

アセトアミノフェン × アルコール(慢性・多量常飲) 注意(添付文書)

要約

毎日たくさんお酒を飲む人は、肝臓への負担が増えやすいとされ、添付文書でも注意が出ています。お酒を長く飲むとCYP2E1(薬を分解する酵素の一種)が増え、アセトアミノフェンから肝臓に毒な物質(NAPQI)ができやすくなり、さらにグルタチオン(肝臓で毒を消す物質)も減るためです。ただし、飲酒をやめたばかりの人を対象にした試験では、決められた最大量を2〜3日間飲んでも肝臓の数値はプラセボ(偽薬)と変わりませんでした。「絶対ダメ」ではありませんが、量を守ること、長く続けないことが大切で、心配な場合は処方医・薬剤師に相談を。自己判断で処方薬を中止・変更しないでください。

使い方の注意 熱や痛みがあるときに飲む頓用の薬で、風邪の熱などで大人が飲む場合は1回300〜500mg、4〜6時間以上あけて、原則1日2回まで、1日最大1500mg(1.5g)が上限です。市販の風邪薬・解熱鎮痛薬にも同じ成分が入っていることが多く、合わせた合計が上限を超えると肝臓に負担がかかるため、重ねて飲むときは成分を確認してください。

ヒトでのエビデンス

あり(両論: 症例・警告 vs 短期RCTで差なし。RCTは2〜3日間の短期投与)

根拠

PMDA添付文書(カロナール)9.1.1、10.2: 肝不全の報告とCYP2E1誘導の機序を記載。Kuffner EK, et al. Arch Intern Med. 2001;161:2247-2252(PMID: 11575982): 断酒施設入所直後の201人、4g/日×2日で肝酵素に差なし。Kuffner EK, et al. BMC Medicine. 2007;5:13(PMID: 17537264): 443人、4g/日×3日で差なし。Whitcomb DC, Block GD. JAMA. 1994;272:1845-1850(PMID: 7990219): 肝毒性例は全員が推奨上限4g/日を超えて服用

最終確認日
2026-10-30

代謝・排泄:主に肝臓で代謝(グルクロン酸抱合・硫酸抱合)、代謝物は腎臓へ排泄

この記録は一般的な情報です。自己判断で薬を中止・変更せず、気になったら処方医・薬剤師に相談してください。処方には、添付文書には書かれていない、その人の状態に合わせた理由があることも多くあります。

アセトアミノフェン の飲み合わせ一覧へ