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ロスバスタチンカルシウム × 緑茶抽出物/EGCGサプリメント(高用量) 注意(ヒトデータあり)

要約

緑茶の成分を濃縮したサプリ(EGCG=緑茶の苦み成分の一種)を高用量で摂ると、この薬の血中濃度が2〜3割下がったというヒト試験があります。濃度が下がるということは、コレステロールを下げる効き目が弱まる方向です。ふつうに飲むお茶とは量がまったく違います(緑茶・お茶の記録で説明しています)。ダイエットや健康目的で緑茶サプリを高用量で使う人は、薬剤師に伝えてください。

ヒトでのエビデンス

あり(PK試験2件)

根拠

Kim TE, Ha N, Kim Y, et al. Drug Des Devel Ther. 2017;11:1409-1416(PMID: 28533679): 健康成人13例。EGCG 300mg単回併用でロスバスタチン20mgのAUCが19%低下(幾何平均比0.81)。10日間前投与後は差が消失。Zeng W, et al. Front Nutr. 2022(PMID: 35399656): 健康成人20例。緑茶抽出物(EGCG 800mg/日×14日間)でロスバスタチン10mgのAUC0-24hが108.7→74.1 h·μg/L、Cmaxが13.1→7.9 μg/Lへ有意に低下。機序は腸・肝の運び屋(OATP等)へのカテキンの作用と考察されている

最終確認日
2026-10-30

代謝・排泄:ほとんど代謝されず、主に糞中へ排泄

研究の条件

健康成人での試験が2件あります。①13人で、EGCG 300mgをこの薬20mgと一緒に1回飲んだ条件。②20人で、緑茶抽出物(EGCGとして800mg/日)を14日間続けてから、この薬10mgを1回飲んだ条件です。

ふだんの量では

どちらの試験も、サプリメントで取る濃縮したカテキンの量で、飲み物のお茶とは別の話です。血中量は①で約19%、②では総量が約2割・最高濃度が約3割下がりました。なお①の研究者は、EGCG 300mgを「緑茶1杯分の少なくとも2倍」と見積もっています。市販の緑茶サプリは製品で量が大きく違うため、成分表示のEGCG量を確認してください。また、①の試験では、EGCGを10日間続けて飲んだ後では、単回で見られた影響が見られなくなっています。1回だけ飲んだときの結果と、続けて飲んだときの結果が違う可能性がある点にも注意してください。

この記録は一般的な情報です。自己判断で薬を中止・変更せず、気になったら処方医・薬剤師に相談してください。処方には、添付文書には書かれていない、その人の状態に合わせた理由があることも多くあります。

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