ロスバスタチンカルシウム × 紅麹(ベニコウジ)サプリメント 注意(ヒトデータあり)
要約
紅麹サプリにはモナコリンKという成分が入っていることがあり、これは処方薬のスタチン(ロバスタチン)と化学的に同じものです。つまり、この薬と一緒に摂ると「スタチンを二重に飲む」形になり、筋肉痛や筋肉が壊れる副作用、肝臓への負担が増えるおそれがあります。製品ごとに含まれる量が大きく違い、表示だけでは分からないことも問題です。コレステロール対策として自己判断で足すことは勧められません。使う前に必ず処方医・薬剤師に相談してください。
ヒトでのエビデンス
あり(有害事象監視データ・症例。本剤との直接PK試験はなし)
根拠
Mazzanti G, Moro PA, Raschi E, et al. Br J Clin Pharmacol. 2017;83(4):894-908(PMID: 28093797): イタリア監視制度2002-2015、紅麹サプリの有害反応55件(筋痛/CK上昇19件、横紋筋融解症1件、肝障害10件等)、因果関係は多くがprobable以上。Younes M, et al.(EFSA Panel)EFSA J. 2018;16(8):5368(PMID: 32626016): モナコリンKは治療用量のロバスタチンと同等の摂取になり得て、3mg/日程度でも重い筋・肝障害の報告があり、安全な量を設定できないと結論。総説(Nutrients系、PMC10618339)ではロスバスタチン服用中の高齢女性が紅麹を追加して横紋筋融解症を起こした症例が引用されている。PMDA添付文書10.に紅麹の記載はない(食品・サプリ側の問題として扱う)
- 最終確認日
- 2026-10-30