ロスバスタチンカルシウム × グレープフルーツ(果実・ジュース) 大きな影響なし(ヒトデータあり)
要約
グレープフルーツで危ないと言われるのは、主に別のスタチン(アトルバスタチンなど)の話です。この薬はグレープフルーツが邪魔する分解酵素(CYP3A4=薬を分解する酵素の一種)にあまり頼っていないため、血中濃度が大きく上がることはヒトの検討で示されていません。添付文書にもグレープフルーツの注意はありません。ただし「大量に毎日」という条件での専用試験は乏しいので、常食する人は薬剤師に一言伝えておくと安心です。自己判断で薬をやめないでください。
ヒトでのエビデンス
あり(PK試験の総説的評価。ロスバスタチン治療用量でのGFJ専用クロスオーバー試験は限定的)
根拠
PMDA添付文書10.にグレープフルーツの記載なし、16.7.5でCYP3A4阻害剤(ケトコナゾール、イトラコナゾール、エリスロマイシン)との併用でも明らかな相互作用なし。Lee JW, Morris JK, Wald NJ. Am J Med. 2016;129(1):26-29(PMID: 26299317): 系統的整理でグレープフルーツジュースはシンバスタチン/ロバスタチンを約260%増、アトルバスタチンを約80%増やす一方、ロスバスタチンとプラバスタチンには影響なしと結論。対照としてLilja JJ, et al. Clin Pharmacol Ther. 1999;66(2):118-127(PMID: 10460065): アトルバスタチンでは上昇、プラバスタチンでは不変
- 最終確認日
- 2026-10-30