エスシタロプラム × たばこ(喫煙) 注意(ヒトデータあり)
要約
喫煙している人では、この薬の血中濃度が低めだったという患者データがあります。たばこの煙が薬を分解する酵素(CYP2C19やCYP3A4など)を増やすためと考えられています。だからといって自己判断で量を増やしてはいけません。禁煙を始めたときも濃度が変わる可能性があるので、喫煙・禁煙の状況は処方医に伝えてください。
ヒトでのエビデンス
あり(観察研究/治療薬物モニタリングデータ)
根拠
Scherf-Clavel M, Deckert J, Menke A, Unterecker S. J Clin Psychopharmacol. 2019;39:485-488. DOI:10.1097/JCP.0000000000001080: エスシタロプラム服用患者(非喫煙者88例 vs 喫煙者36例)で、喫煙者は用量が平均17.6%高いのに血清濃度が31.9%低かった(p=0.031)。機序としてCYP1A2に加えCYP2C19・CYP3A4誘導の可能性を著者らが示唆。PMDA添付文書10.に喫煙の記載なし。系統的レビューでも同方向(喫煙と薬物代謝の系統的レビュー、喫煙者でエスシタロプラム濃度低下を集約)
- 最終確認日
- 2026-10-30
この記録は一般的な情報です。自己判断で薬を中止・変更せず、気になったら処方医・薬剤師に相談してください。処方には、添付文書には書かれていない、その人の状態に合わせた理由があることも多くあります。