メルカプトプリン × 牛乳・乳製品 注意(ヒトデータあり)
要約
牛乳にはキサンチンオキシダーゼ(メルカプトプリンを分解する酵素)が多く含まれ、試験管内では牛乳と一緒だとメルカプトプリンが分解されやすいことが示されています。ヒトでの小規模な試験では、牛乳を含む朝食と一緒だと血液中の濃度のピークと総量が低めになった報告がある一方、大規模な前向き研究では乳製品と一緒かどうかで再発リスクに差はなかったという報告もあり、結果は一致していません。日本の添付文書にも記載はありません。結論として「毎回同じ条件で飲む(いつも食後、いつも空腹など飲み方をそろえる)」ことが大切で、目安として牛乳・乳製品とは約2時間あけると吸収のばらつきを減らせます。時間をずらすことで対処できる飲み合わせです。公式の決まりはありませんが、安全のため約2時間あけるのが目安です。
ヒトでのエビデンス
あり(小規模薬物動態試験で低下の報告、大規模前向き研究では臨床的関連なし。結果は一致していない)
根拠
PMDA添付文書(ロイケリン散10%、大原薬品工業、2023年10月改訂第2版) 10.に乳製品の記載なし/Riccardi R, et al. Pediatr Hematol Oncol. 1986(食事でバイオアベイラビリティ低下)/Rivard GE, et al. Am J Pediatr Hematol Oncol. 1989(牛乳でバイオアベイラビリティ低下の可能性)/de Lemos ML, et al. J Oncol Pharm Pract. 2007;13(4):237-240(総説)/小児ALL維持療法441例の前向き研究では乳製品併用と再発リスクに有意な関連なし(両論併記)
- 最終確認日
- 2026-10-31