辛夷清肺湯 × サンシシ(山梔子)を含む他の漢方薬 一般的注意
要約
辛夷清肺湯にはサンシシ(山梔子: クチナシの実で、色素成分ゲニポシドを含む生薬)が1日3.0g含まれます。サンシシを含む製剤を長く(多くは5年以上)使い続けると、腸間膜静脈硬化症(腸の静脈が硬くなり、腹痛・下痢・便秘を繰り返す病気)があらわれるおそれがあることが添付文書に書かれています。サンシシを含む他の漢方薬と重ねると、サンシシの合計量と期間の負担が増える方向なので、長期に使う場合は定期的な検査を含め、処方医と相談しながら使ってください。期間の問題で、服用時間をずらすことで対処できる飲み合わせではありません。
漢方薬の属性(辛夷清肺湯)
- 甘草(カンゾウ)
- 含まない
- 構成生薬
- セッコウ5.0g、バクモンドウ5.0g、オウゴン3.0g、サンシシ3.0g、チモ3.0g、ビャクゴウ3.0g、シンイ2.0g、ビワヨウ2.0g、ショウマ1.0g(1日量7.5g中の生薬量)
間質性肺炎についての注意 この薬では、副作用として間質性肺炎(肺に炎症が起こり、酸素を取り込みにくくなる病気)が報告されています。発熱、空咳(たんの出ないせき)、息切れ・息苦しさが出たときは、服用を中止して、ただちに処方医・薬剤師に連絡してください。かぜの症状と見分けがつきにくいことがあります。報告では、飲み始めてから3か月以内に起こった例が多くを占めます。
ヒトでのエビデンス
ヒトでの併用試験データはない。添付文書の長期投与に関する注意に基づく。
根拠
ツムラ現行添付文書(2023年12月改訂・第1版、PMDA掲載PDF) 8.重要な基本的注意: サンシシ含有製剤の長期投与(多くは5年以上)により腸間膜静脈硬化症があらわれるおそれ。11.1 重大な副作用に腸間膜静脈硬化症。他の漢方製剤等との併用では含有生薬の重複に注意。10.2への記載はないため一般的注意とした。
- 最終確認日
- 2026-11-01
- 確認方法
- AIによる検証のうえ薬剤師が一括承認
この記録は一般的な情報です。自己判断で薬を中止・変更せず、気になったら処方医・薬剤師に相談してください。処方には、添付文書には書かれていない、その人の状態に合わせた理由があることも多くあります。