乙字湯 × 下剤・大黄を含む他の漢方薬 一般的注意
要約
乙字湯にはダイオウ(大黄: 腸を動かして便を出す作用のある生薬)が1日0.5g含まれます。他の下剤や大黄を含む漢方薬と重ねると、おなかを下す作用が重なり、下痢や腹痛が出やすくなり、下痢が続くとカリウムも減りやすくなります。添付文書でも、大黄を含む製剤との併用には特に注意すること、瀉下作用(便を出す作用)には個人差があるので用法・用量に注意することとされています。絶対にダメな組み合わせではありませんが、便の状態を見ながら使う組み合わせです。
漢方薬の属性(乙字湯)
- 甘草(カンゾウ)
- 含む(2.0g/日)
- 構成生薬
- トウキ 6.0g、サイコ 5.0g、オウゴン 3.0g、カンゾウ 2.0g、ショウマ 1.0g、ダイオウ 0.5g
間質性肺炎についての注意 この薬では、副作用として間質性肺炎(肺に炎症が起こり、酸素を取り込みにくくなる病気)が報告されています。発熱、空咳(たんの出ないせき)、息切れ・息苦しさが出たときは、服用を中止して、ただちに処方医・薬剤師に連絡してください。かぜの症状と見分けがつきにくいことがあります。報告では、飲み始めてから3か月以内に起こった例が多くを占めます。
ヒトでのエビデンス
ヒトでの直接の相互作用試験データはない。添付文書の基本的注意に基づく。
根拠
ツムラ現行添付文書(2023年12月改訂・第1版、PMDA掲載PDF) 8. 重要な基本的注意: 他の漢方製剤等を併用する場合は含有生薬の重複に注意し、ダイオウを含む製剤との併用には特に注意すること。ダイオウの瀉下作用には個人差がある旨も記載。10.2への個別記載はないため一般的注意とした。
- 最終確認日
- 2026-10-31
この記録は一般的な情報です。自己判断で薬を中止・変更せず、気になったら処方医・薬剤師に相談してください。処方には、添付文書には書かれていない、その人の状態に合わせた理由があることも多くあります。