防風通聖散 × MAO阻害剤(パーキンソン病の薬など) 注意(添付文書)
要約
MAO阻害剤(モノアミン酸化酵素阻害剤: パーキンソン病などに使う薬)は、交感神経を刺激する成分の分解を抑えます。防風通聖散のマオウ(麻黄)のエフェドリン様作用と重なると、不眠、発汗過多、頻脈(脈が速くなること)、動悸、精神興奮などが出やすくなります。これは併用している期間全体の問題で、服用時間をずらすことで対処できる飲み合わせではありません。減量するなど慎重に使う組み合わせです。
漢方薬の属性(防風通聖散)
- 甘草(カンゾウ)
- 含む(2.0g/日)
- 構成生薬
- カッセキ 3.0g、オウゴン 2.0g、カンゾウ 2.0g、キキョウ 2.0g、セッコウ 2.0g、ビャクジュツ 2.0g、ダイオウ 1.5g、ケイガイ 1.2g、サンシシ 1.2g、シャクヤク 1.2g、センキュウ 1.2g、トウキ 1.2g、ハッカ 1.2g、ボウフウ 1.2g、マオウ 1.2g、レンギョウ 1.2g、無水ボウショウ 0.7g、ショウキョウ 0.3g
間質性肺炎についての注意 この薬では、副作用として間質性肺炎(肺に炎症が起こり、酸素を取り込みにくくなる病気)が報告されています。発熱、空咳(たんの出ないせき)、息切れ・息苦しさが出たときは、服用を中止して、ただちに処方医・薬剤師に連絡してください。かぜの症状と見分けがつきにくいことがあります。報告では、飲み始めてから3か月以内に起こった例が多くを占めます。
服用タイミングについての注意 大黄と芒硝を含む処方で、空腹時に飲むと腹痛・下痢・むかつきなどの胃腸の症状が出やすい処方です。症状が出る場合は、食後に飲むことも含めて、処方医・薬剤師に相談してください。
ヒトでのエビデンス
ヒトでの直接の相互作用試験データはない。添付文書の注意に基づく。
根拠
ツムラ現行添付文書(2023年12月改訂・第1版、PMDA掲載PDF) 10.2併用注意: モノアミン酸化酵素(MAO)阻害剤(セレギリン塩酸塩、ラサギリンメシル酸塩等)を明記。交感神経刺激作用が増強されることが考えられるとしている。
- 最終確認日
- 2026-10-31
- 確認方法
- AIによる検証のうえ薬剤師が一括承認
この記録は一般的な情報です。自己判断で薬を中止・変更せず、気になったら処方医・薬剤師に相談してください。処方には、添付文書には書かれていない、その人の状態に合わせた理由があることも多くあります。