柴苓湯 × インターフェロン製剤 注意(添付文書)
要約
柴苓湯そのものは添付文書でインターフェロン製剤との併用禁忌にはなっていません。ただし柴苓湯は小柴胡湯と五苓散を合わせた処方で、添付文書には「類似処方の小柴胡湯では、インターフェロン-αとの併用例で間質性肺炎(肺の炎症で、せきや息苦しさが出る病気)の副作用が多く報告されている」と書かれています。小柴胡湯ではこの組み合わせは併用禁忌です。インターフェロン製剤を使っている場合は必ず伝えて、せき・息苦しさ・発熱が出たらすぐ受診してください。
漢方薬の属性(柴苓湯)
- 甘草(カンゾウ)
- 含む(2.0g/日)
- 構成生薬
- サイコ 7.0g、タクシャ 5.0g、ハンゲ 5.0g、オウゴン 3.0g、ソウジュツ 3.0g、タイソウ 3.0g、チョレイ 3.0g、ニンジン 3.0g、ブクリョウ 3.0g、カンゾウ 2.0g、ケイヒ 2.0g、ショウキョウ 1.0g
間質性肺炎についての注意 この薬では、副作用として間質性肺炎(肺に炎症が起こり、酸素を取り込みにくくなる病気)が報告されており、漢方薬の中で報告件数が特に多い処方です。発熱、空咳(たんの出ないせき)、息切れ・息苦しさが出たときは、服用を中止して、ただちに処方医・薬剤師に連絡してください。かぜの症状と見分けがつきにくいことがあります。報告では、飲み始めてから3か月以内に起こった例が多くを占めます。
ヒトでのエビデンス
ヒトでの症例報告は類似処方(小柴胡湯)についてのもので、柴苓湯自体の直接データはない。
根拠
ツムラ柴苓湯エキス顆粒(医療用)現行添付文書(2023年12月改訂・第1版、PMDA掲載PDF) 15.1「臨床使用に基づく情報」(15. その他の注意): 『類似処方の小柴胡湯では、インターフェロン-αとの併用例で間質性肺炎の副作用が多く報告されている』と明記。柴苓湯自体の相互作用(10.1併用禁忌・10.2併用注意)にインターフェロン製剤の記載はない。柴苓湯自体も11.1.1に重大な副作用として間質性肺炎が記載されている。なお小柴胡湯では、2.1でインターフェロン製剤投与中の患者が禁忌、10.1で同製剤が併用禁忌とされている。相手(インターフェロン-α)が添付文書で名指しされ、具体的なリスクが示されているため、注意(添付文書)とした。
- 最終確認日
- 2026-10-31
この記録は一般的な情報です。自己判断で薬を中止・変更せず、気になったら処方医・薬剤師に相談してください。処方には、添付文書には書かれていない、その人の状態に合わせた理由があることも多くあります。