小柴胡湯 × 利尿薬(ループ系・チアジド系) 注意(添付文書)
要約
利尿薬(尿を出してむくみや血圧を下げる薬)のうち、ループ系・チアジド系のものは尿からカリウムを出す方向に働きます。小柴胡湯のカンゾウ(甘草)も同じ方向に働くため、重なると偽アルドステロン症(血圧が上がり、むくみや手のこわばり、脱力が出る状態)や低カリウム血症(血液中のカリウムが減ること)によるミオパチー(筋肉の障害)が出やすくなります。これは併用している期間全体の問題で、服用時間をずらすことで対処できる飲み合わせではありません。血圧や血液中のカリウムの確認をしながら使う組み合わせです。
漢方薬の属性(小柴胡湯)
- 甘草(カンゾウ)
- 含む(2.0g/日)
- 構成生薬
- サイコ 7.0g、ハンゲ 5.0g、オウゴン 3.0g、タイソウ 3.0g、ニンジン 3.0g、カンゾウ 2.0g、ショウキョウ 1.0g
間質性肺炎についての注意 この薬では、副作用として間質性肺炎(肺に炎症が起こり、酸素を取り込みにくくなる病気)が起こることがあり、添付文書に警告が設けられています。発熱、空咳(たんの出ないせき)、息切れ・息苦しさが出たときは、服用を中止して、ただちに処方医・薬剤師に連絡してください。かぜの症状と見分けがつきにくいことがあります。インターフェロン製剤を使っている人と、肝硬変・肝がんのある人には使えません。報告では、飲み始めてから3か月以内に起こった例が多くを占めます。
ヒトでのエビデンス
ヒトでの直接の相互作用試験データはない。添付文書の注意に基づく。
根拠
ツムラ現行添付文書(2023年12月改訂・第1版、PMDA掲載PDF) 10.2併用注意: ループ系利尿剤(アゾセミド、トラセミド、フロセミド等)、チアジド系利尿剤(トリクロルメチアジド、ヒドロクロロチアジド、ベンチルヒドロクロロチアジド等)を明記し、グリチルリチン酸及び利尿剤は尿細管でのカリウム排泄促進作用があるため血清カリウム値の低下が促進されるとしている。
- 最終確認日
- 2026-10-31
- 確認方法
- AIによる検証のうえ薬剤師が一括承認
この記録は一般的な情報です。自己判断で薬を中止・変更せず、気になったら処方医・薬剤師に相談してください。処方には、添付文書には書かれていない、その人の状態に合わせた理由があることも多くあります。