小柴胡湯 × グリチルリチン製剤(肝臓病の薬など) 注意(添付文書)
要約
グリチルリチン製剤は、肝臓病などに使う薬で、甘草の甘味成分グリチルリチンを含みます。小柴胡湯(カンゾウ(甘草)1日2.0g)と一緒に使うと、グリチルリチンの合計量が増え、偽アルドステロン症(血圧が上がり、むくみや手のこわばり、脱力が出る状態)や低カリウム血症(血液中のカリウムが減ること)によるミオパチー(筋肉の障害)が出やすくなります。併用期間全体の問題で、服用時間をずらすことで対処できる飲み合わせではありません。
漢方薬の属性(小柴胡湯)
- 甘草(カンゾウ)
- 含む(2.0g/日)
- 構成生薬
- サイコ 7.0g、ハンゲ 5.0g、オウゴン 3.0g、タイソウ 3.0g、ニンジン 3.0g、カンゾウ 2.0g、ショウキョウ 1.0g
間質性肺炎についての注意 この薬では、副作用として間質性肺炎(肺に炎症が起こり、酸素を取り込みにくくなる病気)が起こることがあり、添付文書に警告が設けられています。発熱、空咳(たんの出ないせき)、息切れ・息苦しさが出たときは、服用を中止して、ただちに処方医・薬剤師に連絡してください。かぜの症状と見分けがつきにくいことがあります。インターフェロン製剤を使っている人と、肝硬変・肝がんのある人には使えません。報告では、飲み始めてから3か月以内に起こった例が多くを占めます。
ヒトでのエビデンス
ヒトでの直接の相互作用試験データはない。添付文書の注意はグリチルリチンの薬理と症例の蓄積に基づく。
根拠
ツムラ現行添付文書(2023年12月改訂・第1版、PMDA掲載PDF) 10.2併用注意: グリチルリチン酸及びその塩類を含有する製剤(グリチルリチン酸一アンモニウム・グリシン・L-システイン、グリチルリチン酸一アンモニウム・グリシン・DL-メチオニン配合錠等)を明記。
- 最終確認日
- 2026-10-31
- 確認方法
- AIによる検証のうえ薬剤師が一括承認
この記録は一般的な情報です。自己判断で薬を中止・変更せず、気になったら処方医・薬剤師に相談してください。処方には、添付文書には書かれていない、その人の状態に合わせた理由があることも多くあります。