半夏瀉心湯 × 甘草を含む他の漢方薬 注意(添付文書)
要約
半夏瀉心湯にはカンゾウ(甘草: 甘味成分グリチルリチンを含む生薬)が1日2.5g含まれます。甘草を含む他の漢方薬と一緒に使うと、甘草の合計量が増え、偽アルドステロン症(血圧が上がり、むくみや手のこわばり、脱力が出る状態)や、低カリウム血症(血液中のカリウムが減ること)の結果として起こるミオパチー(筋肉の障害)が出やすくなります。これは併用している期間全体の問題で、服用時間をずらすことで対処できる飲み合わせではありません。市販の漢方薬や甘草を含むかぜ薬・胃腸薬も含め、使っている薬は伝えましょう。絶対にダメな組み合わせではありませんが、血圧や血液中のカリウムの確認をしながら使う組み合わせです。
漢方薬の属性(半夏瀉心湯)
- 甘草(カンゾウ)
- 含む(2.5g/日)
- 構成生薬
- ハンゲ 5.0g、オウゴン 2.5g、カンキョウ 2.5g、カンゾウ 2.5g、タイソウ 2.5g、ニンジン 2.5g、オウレン 1.0g
間質性肺炎についての注意 この薬では、副作用として間質性肺炎(肺に炎症が起こり、酸素を取り込みにくくなる病気)が報告されています。発熱、空咳(たんの出ないせき)、息切れ・息苦しさが出たときは、服用を中止して、ただちに処方医・薬剤師に連絡してください。かぜの症状と見分けがつきにくいことがあります。報告では、飲み始めてから3か月以内に起こった例が多くを占めます。
ヒトでのエビデンス
ヒトでの直接の相互作用試験データはない。添付文書の注意はグリチルリチンの薬理と症例の蓄積に基づく。
根拠
ツムラ現行添付文書(2023年12月改訂・第1版、PMDA掲載PDF) 10.2併用注意: カンゾウ含有製剤(芍薬甘草湯、補中益気湯、抑肝散等)との併用で偽アルドステロン症・ミオパチーがあらわれやすくなる旨を明記。8.2にもカンゾウ含有のため血清カリウム値・血圧への留意が記載。
- 最終確認日
- 2026-10-31
- 確認方法
- AIによる検証のうえ薬剤師が一括承認
この記録は一般的な情報です。自己判断で薬を中止・変更せず、気になったら処方医・薬剤師に相談してください。処方には、添付文書には書かれていない、その人の状態に合わせた理由があることも多くあります。