ロサルタンカリウム × フルコナゾール(抗真菌薬、商品名: ジフルカン)/参考: イトラコナゾール(商品名: イトリゾール) 注意(ヒトデータあり)
要約
フルコナゾールは、CYP2C9(薬を分解する酵素の一つ)を邪魔して、ロサルタンが「効き目が強い形」に変わるのを減らします。ヒト試験では強い形の量が約4〜5割減りましたが、その試験の範囲では血圧へのはっきりした変化は出ませんでした。臨床での影響の大きさはまだ確定していません。長く併用する場合は血圧がいつもより高めにならないか確認してください。対照的に、主にCYP3A4を邪魔するイトラコナゾールでは、同じ形式の試験で有意な変化がありませんでした。酵素の種類で結果が分かれる例です。日本の添付文書10.2には載っていません。
ヒトでのエビデンス
あり(薬物動態試験。血圧への影響は未確定)
根拠
Kazierad DJ, et al. Clin Pharmacol Ther. 1997;62:417-425(定常状態。フルコナゾールでロサルタンAUC +66%、E-3174 AUC −43%、Cmax −56%)。Kaukonen KM, et al. Eur J Clin Pharmacol. 1998;53:445-449(単回投与クロスオーバー11人。E-3174のCmaxは対照の30%、AUCは47%まで低下。イトラコナゾールは有意な影響なし。血圧・心拍数に臨床的に有意な変化なし)
- 最終確認日
- 2026-10-30
この記録は一般的な情報です。自己判断で薬を中止・変更せず、気になったら処方医・薬剤師に相談してください。処方には、添付文書には書かれていない、その人の状態に合わせた理由があることも多くあります。