ワルファリンカリウム × イグラチモド(関節リウマチ治療薬、ケアラム・コルベット等) 禁忌
要約
関節リウマチ(関節の炎症が続く病気)の治療薬で、添付文書で「併用禁忌」とされている組み合わせです。一緒に使うとワルファリンの効き目が強まり、重い出血を起こした報告が複数あります(肺の出血で亡くなった例も含まれます)。定期的に血液検査をしていても防げなかった例があるため、「検査をしながら併用する」組み合わせではありません。ワルファリンの治療が必要な場合は、ワルファリンを優先し、イグラチモドは使わないこととされています。なぜ効き目が強まるのか、仕組みはまだ分かっていません。関節リウマチの薬が変わるときは、ワルファリンを飲んでいることを必ず伝えてください。
ヒトでのエビデンス
あり(国内で出血・PT-INR増加の症例9例集積、うち死亡1例。PMDA調査結果)
根拠
ワーファリン錠添付文書10.1(エーザイ、2025年11月改訂・第3版)に併用禁忌として収載。イグラチモドの添付文書でも相互に併用禁忌で、臨床症状・措置方法は「本剤とワルファリンとの併用において、ワルファリンの作用が増強され、重篤な出血をきたした症例が報告されている。患者がワルファリンの治療を必要とする場合は、ワルファリンの治療を優先し、本剤を投与しないこと」、機序・危険因子は「機序不明」。PMDA調査結果(2013年5月): イグラチモド発売後約8か月で、併用による出血事象またはPT-INR増加が9例(うち重篤3例、肺胞出血による死亡1例)集積し、ワルファリン併用症例における推定発現率は31.0%と高頻度だったため、併用注意から併用禁忌へ格上げされた。動物(ラット)ではワルファリンの作用増強データあり
- 最終確認日
- 2026-10-30