このサイトは、薬の飲み合わせについて、添付文書や論文をもとに確かめた情報をお伝えするものです。あなたの体の状態や、ほかに飲んでいる薬のことまでは分かりません。自己判断で薬を中止・変更せず、気になったら処方医・薬剤師に相談してください。処方には、添付文書には書かれていない、その人の状態に合わせた理由があることも多いです。

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ワルファリンカリウム × ミコナゾール(抗真菌薬。ゲル剤・注射剤・錠剤: フロリードゲル経口用、フロリードF注、オラビ錠口腔用) 禁忌

要約

カビ(真菌)を抑える薬で、添付文書で「併用禁忌」とされている組み合わせです。禁忌の対象になるのは、口の中に使うゲル(フロリードゲル経口用)と口腔用の錠剤(オラビ錠口腔用)、注射剤(フロリードF注)です。皮膚に塗るクリームや腟坐剤は、この禁忌の対象には含まれていません。口の粘膜からも吸収されるため、塗り薬感覚でも体の中に入ります。ミコナゾールはワルファリンを分解する酵素(CYP2C9など)の働きを邪魔するので、ワルファリンの効き目が強まり、INR(血の固まりにくさの数値)が大きく上がって重い出血につながった報告が多数あります。ミコナゾールをやめた後もしばらく効き目が強まったまま続いた報告もあります。ワルファリンの治療を優先し、ミコナゾール以外の抗真菌薬への変更を検討することとされています。なお、他のアゾール系抗真菌薬(イトラコナゾールなど)は禁忌ではなく「併用注意」で、禁忌なのはミコナゾールだけです。口の中のカビの薬や注射の抗真菌薬が出たときは、ワルファリンを飲んでいることを必ず伝えてください。

ヒトでのエビデンス

あり(重篤な出血関連症例41例の集積、PT-INR著増の症例多数。厚労省・PMDA公表資料)

根拠

ワーファリン錠添付文書10.1(エーザイ、2025年11月改訂・第3版): ミコナゾール(ゲル剤・注射剤・錠剤)は併用禁忌。対象剤形はフロリードゲル経口用2%、フロリードF注、オラビ錠口腔用50mgで、皮膚用クリーム剤・腟坐剤は禁忌の対象に含まれていない。機序: ミコナゾールがワルファリンの主な代謝酵素であるCYP2C9等を阻害し、ワルファリンの分解が遅れて作用が増強する(PT-INR増加)。厚生労働省通知(2016年10月)で併用注意から併用禁忌に格上げされた経緯があり、2013年度以降に重篤な出血関連症例が41例集積し、頻回なモニタリングでも重篤な出血を防げなかった症例があったことが理由。併用中止後もワルファリンの作用が遷延し、出血やINR上昇に至った報告もある

最終確認日
2026-10-30

代謝・排泄:主に肝臓で代謝(CYP2C9)

この記録は一般的な情報です。自己判断で薬を中止・変更せず、気になったら処方医・薬剤師に相談してください。処方には、添付文書には書かれていない、その人の状態に合わせた理由があることも多くあります。

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