柿渋エキス × 鉄剤 一般的注意
要約
タンニン(お茶の渋み成分の仲間)は、鉄と腸の中でくっついて吸収を下げる方向に働くことが、タンニンを含む食品全般でヒトの単回食事試験から示されています。一方で、タンニンを長く続けた試験では鉄の状態(貧血の指標)に変化がなかったという報告もあり、結果には両面があります。柿タンニンそのものは腸でほとんど吸収されず、鉄剤との組み合わせを直接調べたヒト試験は見つかっていません。これはタンニン全般の知見からの類推です。鉄剤を使っている方は、念のため柿渋エキスと鉄剤の時間を分けてください。公式の決まりはありませんが、安全のため約2時間あけるのが目安です。時間をずらすことで対処できる飲み合わせです。
ヒトでのエビデンス
なし(柿渋エキス自体でのヒトデータなし。タンニン全般ではヒトの単回食事試験あり)
根拠
Delimont NM, Haub MD, Lindshield BL. The Impact of Tannin Consumption on Iron Bioavailability and Status: A Narrative Review. Curr Dev Nutr 2017. PMID: 29955693(単回食事試験ではタンニンで鉄の利用が下がる一方、長期試験や疫学では鉄の状態に変化がない報告もあり、結果は一方向ではないとするレビュー。両論を併記)。柿タンニンの性質: Xie Y, et al. Activity and potential mechanisms of action of persimmon tannins according to their structures: A review. Int J Biol Macromol 2023;242(Pt 3):125120. PMID: 37263329(柿タンニンは小腸で吸収されにくく、ヒトでの知見は限られ動物データが中心とする総説)。柿渋エキス自体と鉄剤の併用試験は検出されなかった。本記録は類推に基づく。用量情報: 市販製品の柿タンニン量は製品ごとに異なり統一データはない(不明)。
- 最終確認日
- 2026-11-03